Shinkokin wakashu

新古今和歌集

 



やまと歌は、 昔、 天地開け初めて、 人のしわざいまだ定まらざりし時、

芦原の中つ国の言の葉として、 稲田姫、 素鵞の里よりぞ伝はれりける。

しかありしよりこのかた、 その道盛りに興り、 その流れ今に絶ゆること

なくして、 色にふけり心をのぶるなかだちとし、

世を治め民をやはらぐる道とせり。


天地: あめつち 開け: ひら 定まらざりし:さだまらざりし 芦原: あしはら 中つ国:なかつくに 言の葉:ことのは 稲田姫:いなだひめ

素鵞: すが 伝はれり:つたはれり 盛り:さかり 興り:おこり

絶ゆる:たゆる : 治め:おさめ 民: たみ


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