Ko Atsumori

子敦盛

 



さても、 敦盛の北の御方は、 都西山の傍に、 深く忍び給ひけるが、

敦盛の討たれさせ給ひぬるときこしめし、 夢か現か、 こはいかなることぞ

と、 臥し沈み泣き給ふ。 世の常のことならねば、 叫べと、

声も出でざりけり。 身に余り悲しくおぼしめし、 衣引きかづき臥し給ふ。


敦盛:あつもり 北:きた 西山:にしやま 傍:かたはら

給ひ:たまひ 現:うつつ 臥し:ふし 衣:きぬ


Go to Ko Atsumori Translation