Kakyo

花鏡

 



調子をば機が待つなり。 吹物の調子を音取りて、 機を合はせすまして、

目をふさぎて、 息を内へ引きて、 さて声を出だせば、

声先調子の中より出づるなり。 調子ばかりを音取りて、

機にも合わせうして声を出せば、 声先調子に合ふ事、 左右なく無し。

調子をば機に籠めて声を出すがゆゑに、 一調・二機・三声とは定むるなり。


機:き 吹物:ふきもの 音取り:ねとり 左右:さう 籠:こ


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